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運転手の年収は平均いくら?4つの職種を徹底比較!

運転手の年収は平均いくら?4つの職種を徹底比較!

運転好きの方や人とあまり接することのない仕事がしたいとお考えの方の中には、運転の仕事にご興味のある方も多いのではないでしょうか?

 

求人募集では、さまざまな運転手の仕事を見つけられます。

 

実際ドライバーを雇用する多くの企業が長年人手不足に悩まされており、未経験でも積極的に採用している企業が多数あります。

 

とはいえ気になるのは、やはり「年収」や「仕事内容」「勤務時間」などではないでしょうか?

 

この記事では、4種類の運転手それぞれの平均年収や仕事内容についてご紹介します。

転職をお考えの方はぜひ参考にしてください。

 

1. 運転手の種類と年収

 

運転手の仕事に就くにあたって気になるのは、年収・仕事内容・拘束時間などです。

 

では実際に運転手の平均年収はどの程度あるのでしょうか?

ここでは厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査の結果を参考に4つの職種を比較してみましょう。

 

参考|厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査

職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

 

1-1. 大型トラック運転手

 

大型トラックの運転手は主に長距離運転を担う職種です。

宿泊をともなう業務や夜間業務など、不規則になりやすい職種でもあります。

 

そのため所定労働時間が、ほかの職種と比べ長い傾向です。

 

【大型トラック運転手の超過労働時間と収入】

所定内労働時間 175時間
超過労働時間 39時間
給与(月) 36万6,000円
賞与(年) 37万7,000円
年間所得額 477万3,000円

参考|厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査
職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

 

大型トラック運転手の場合、後程ご紹介する3つの職種と比べ時間外労働が長くなっています。

ドライバー業界の中でも、とくにトラックドライバーは人手不足が厳しく、一人にかかる負担が多くなっていることも理由に挙げられるでしょう。

 

1-2. タクシー運転手

 

タクシー運転手の仕事は、日勤・夜勤・隔日勤務の3パターンに分かれます。

給与体系は会社によって異なりますが、大きく分けて「固定給+歩合給」「歩合給」のどちらかです。

 

【タクシー運転手の超過労働時間と収入】

所定内労働時間 165時間
超過労働時間 21時間
給与(月) 29万4,000円
賞与(年) 8万4,000円
年間所得額 361万2,000円

参考|厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査
職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

 

歩合給の場合、働く時間帯によって収入に差が出ることがあります。

一般的に深夜割増のつく夜間は、収入が増える傾向です。

 

年齢を重ねても働ける職種のため、年をとっても働きたい方に向いている仕事といえるでしょう。

 

またタクシー運転手の場合、都市部と地方で収入に差があることもポイントです。

頑張れば収入が増える職種ですが、月によって収入にばらつきが出る可能性もあります。

 

タクシー運転手は普通自動車第二種免許の取得が必要です。

未経験の場合タクシー会社に入社後、研修中に給与をもらいながら免許取得を目指す方が大半のため、普通自動車第一種免許のみの方でも目指せます。

 

1-3. バス運転手

 

バス運転手は「路線バス運転手」「高速バス運転手」など、さまざまな働き方があります。

 

どの仕事も安全運転を心掛けながらも、決められた時間どおりの運行が求められる職種です。

また、さまざまなお客様と接することのある職業で、コミュニケーション能力が求められます。

 

責任の重い仕事ではありますが、時間が決められていることもあり、渋滞やトラブルがない限り、残業はそれほど多くありません。

 

【バス運転手の超過労働時間と収入】

所定内労働時間 165時間
超過労働時間 28時間
給与(月) 29万3,000円
賞与(年) 46万8,000円
年間所得額 398万4,000円

参考|厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査
職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

 

バスの運転をするには「大型自動車第二種免許」が必要です。

バス会社の中には、入社後の研修中に二種免許の取得をさせてもらえるケースもあり、未経験の場合は、そのような会社を選ぶとよいでしょう。

 

1-4. 役員運転手

 

役員運転手は各企業に所属し、役員の送迎を担当する職業です。

ご紹介している職種の中では唯一、普通自動車第一種免許のみで働ける仕事となっています。

 

【役員運転手の超過労働時間と収入】

所定内労働時間 163時間
超過労働時間 13時間
給与(月) 25万円
賞与(年) 27万5,000円
年間所得額 327万5,000円

参考|厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査
職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)

 

平均的な超過労働時間は13時間となっていますが、夜間の食事会や休日の接待ゴルフなどへの参加が頻繁にある場合は、時間外労働や休日出勤が多くなる傾向です。

 

またほかの運転手の仕事に比べ、所属する企業によって収入に差が出やすい職種でもあります。

平均年収はそれほど高くないものの、中には平均年収の倍以上稼いでいる役員運転手もいます。

努力や職場次第で、大幅な給与アップも見込める仕事です。

 

2. 運転手が年収を上げるためにできること

 

近年多くの大企業が、賃上げを発表しています。

 

しかし、運転手を雇用している会社の多くは中小企業。

もちろん従業員の賃上げを検討している会社もあるはずですが、すべての会社がすぐに賃上げすることは難しいでしょう。

 

では運転手の仕事で年収を上げるには、どのようなことをすればよいのでしょうか?

 

2-1. 資格を取得する

 

年収を上げるために、運転手ができることとして、資格の取得が挙げられます。

 

たとえば、トラック業界では普通自動車第一種免許よりも大型自動車第一種免許をもっている人材の方が、仕事の幅が広がり年収アップも期待できます。

 

ガソリンの運搬に必要な「危険物取扱者」、高圧ガスの運搬に必要な「高圧ガス移動監視者」など、特殊なものを運搬できる資格もおすすめです。

 

ほかにも、一定台数以上の車両を保有する事業所に設置が義務付けられている「安全運転管理者」になることで、会社によっては資格手当や役職手当のようなものがつく可能性もあります。

 

またタクシー運転手や役員運転手のようにお客様を送迎する職種は、英会話ができることで収入アップにつながるケースもあるでしょう。

 

2-2. 仕事に役立つスキルを身につける

 

役員運転手は資格が必要ない代わりに、スキルが求められる職種です。

しかし、役員運転手ならではのスキルは簡単には身につきません。

 

役員運転手を多く雇用している大企業であれば、教育体制が整っている可能性があるでしょう。

 

また、役員運転手専門の派遣・請負会社で教育を受け、腕を磨く方法もあります。

たとえば都内を中心としている役員運転手専門の派遣請負会社「セントラルサービス」では、運転技術やビジネスマナー・身だしなみなどに加え、役員運転手に必要な所作や気配りの方法なども教えてもらえます。

 

2-3. 信頼を得られる仕事をする

 

お客様や所属する会社から信頼を得るような仕事をすれば、おのずと収入は上がっていきます。

 

たとえばタクシードライバーは、コロナ禍により収入減を余儀なくされました。

しかしそれでもコンスタントに稼げるドライバーもいました。

 

そのようなタクシードライバーに共通するのは、自分の顧客をしっかりもっていることです。

すぐに結果が出るものではありませんが、日々の仕事をしっかりこなしお客様や会社の満足度を上げられるよう努力をすることが、どの業種でも将来的に収入アップの助けになります。

3. まとめ

 

運転手は職種によって、時間外労働の量や年収に違いがあります。

ご自身がお持ちの資格やどのような働き方をしたいのかなどによって、職種を選ばれることをおすすめします。

 

またどの職種もご自身の努力次第で年収アップができる可能性があります。

資格やスキルの取得、日々の業務で信頼を得ることなどを意識しながら働きましょう。